「生きている皆さんデザイナーだと思います」京都芸術大学の通信教育部で教鞭をとる早川さんはそうおっしゃいます。
デザイン。そもそも美術の世界に触れることが少なくなっていく学校教育を経た私たちは、「デザイン」という言葉自体に少し敷居が高く感じてしまいますが、毎日の生活の中で「デザイン思考」を使っているそうです。それを意識することによって、毎日に彩(いろどり)が出る。特定の人のものではなく、特別なものでもなく、自分にも「デザイン」ができるとしたら、毎日のひとつひとつが、大切に思えてくるような気がします。
そんな早川さんは、鎌倉での活動にも注目されています。クリエイターが集まる鎌倉で、クリエイターたちがゆるくつながったら?多くの可能性に期待が高まります。
【早川克美さんプロフィール】
●京都芸術大学芸術学部通信教育部芸術教養学科CLO(2023.4.1~)
●株式会社F.PLUS 代表
東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。東京大学大学院 学際情報学府 文化人間情報学コース 修了、修士(学際情報学)。GKインダストリアルデザイン研究所を経て、2003年F.PLUS 設立。「空間と人」「モノ・コトと人」「記憶と時間」をつなぐ情報コミュニケーション環境の創造をめざし、ジャンルを横断したデザイン活動を実践中。
2008年-09年:東京造形大学 非常勤講師
2011年-13年:大妻女子大学 非常勤講師
2015年- :静岡文化芸術大学 非常勤講師
2012年〜京都造形芸術大学 芸術教養学科 学科長 教授
2020年〜京都芸術大学 大学院学際デザイン研究領域 領域長
オンラインのみの芸術教養学科では、在籍者3000人以上の社会人の学びを牽引する。
デザイナーとしては、サインデザインを中心に多様なデザイン手法で情報を伝え、受け取る人々に先の未来の豊かさを作り出している。
①「人と情報」・「人と空間」の適切な関係を構築するデザイナー
②「学びを支援する環境をどのようにデザインすれば有効なのか」をテーマにした研究者
③「身の回りの環境を常に新鮮な目で捉えるデザインの感性・知性を育む学び」を支援する教育従事者
としての3つの活動の有機的な連携に取り組んでいる。
2004年グッドデザイン賞金賞
2007年JCDデザインアワード審査委員特別賞
FUSION MUSEUM KNIT × TOY(2007・SDA賞サインデザイン賞)
SHINJUKU PICCADILLY INFOMATION PROJECT(2009・SDA賞サインデザイン優秀賞)
グッドデザイン賞、JCDデザインアワード審査委員特別賞など多数。
・趣味は人間観察・サーフィン
・ニュートラルな心理状態でいたいので、部屋も家具も白を基調としている
・これまでにもらったベストなアドバイス:「目の前の現実に謙虚であれ」東京大学大学院時代の修了の際に恩師からいただいた言葉です。先入観や思い込みにとらわれることなく、現実の中に答えを見出せと言われたのだと思い、座右の銘にしている。
【著書】『芸術教養シリーズ17 デザインへのまなざし―豊かに生きるための思考術 私たちのデザイン1』
【インタビュー内容】
00:08 京都芸術大学芸術教養学科CLOである早川さんのお仕事
01:13 今はスタンダードとなったオンライン。2013年から着目した理由
02:28 芸術教養学科で学べること
03:13 「デザイン思考」とは?
04:59 「デザイン思考」を実践するとしたら
08:19 そもそも「デザイン」の定義とは?
10:19 日常からデザインをストックする
14:07 鎌倉のコミュニティに関わる暮らし方
17:22 鎌倉のクリエイターたちと繋がること
企画・撮影・編集:まなWEB鎌倉 https://manawebkk.com/
インタビュアー:山崎奈々絵
デザイン:Yumi Asaumi
撮影場所:POP-UP SPACE in KAMAKURA By NEKTON大船
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